現役・大学キャリセン勤務のキャリアコンサルタントです。面接練習・ES、履歴書添削を受付ています。詳細はこちらをクリック

SDGsで「自分ごと化」する教育

ad
キャリア教育
  1. 今2020年がホットな日々ですが、2030年はどんな未来があると思いますか?
    実は2030年は「SDGs 持続可能な開発目標」で定められたひとつの節目の年でもあるのです。
ad

SDGsとは?

外務省のサイトには以下のように記載があります。

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます

持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。この国際目標を達成するために、世界の企業・団体の間で広がりが加速しています。

実際にSDGsをゲームで体験してみた

ここ数年、ファストファッションのお店でも「サスティナブルな~」と書かれた広告をよく目にしていて、ずっと気になっていたのですが、ようやく知り合いのSDGsファシリテーターの方の勉強会に行くことができました。

まずは、ペアを作って、その方と一緒にプレイしていきます。まず初めに「質の高い教育」「生産力の向上促進」など、ミッション(プロジェクト)が与えられ、それをクリアするためにどうするかを話し合います。

「プロジェクト」を実行するために、「お金」と「時間」が必要です。けど手持ちのものが足りないことが多いので、よそのチームに行って、交渉をしていくしかありません。交渉で手に入れた「お金」や「時間」を使って、それにより、「プロジェクト」を実行することができます。

そのプロジェクトが完了すると、完了したことを表す「達成カード」を得ることができます。その達成ミッション内容によって、世界の経済・社会・環境、3つのバロメーターが増えたり減ったりします。

私たちのペアは、最初は自分たちのミッション達成に動きましたが、周りのチームを見渡すと、すごいお金が掛かるプロジェクトや、が意思カードたくさんないとできないプロジェクト(NPO的なミッション)を持っているチーム、などがありました。

チーム(要は国ですね)が滞ると、世界のバロメーターが停滞したり、ひとつの項目だけが突出して発展したり(経済だけが極端に発展したり)します。バロメーターが滞ったりバランスが悪いと、世界の発展はなさそうです。

そう思ったら、いろんなチームに行って、困ってることないか?必要なものがないかを聞いて、他のチームに繋いであげたり、世界のバランスが良くなるように動きました。

私たちはお金はなかったけど、時間はいっぱいあったので、お金持ちチームと相談して、時間×お金で達成できるミッションを一緒に達成したり、「自分たちはもちろん、みんなが幸せになるようにするには?」を考えて動くことができました。

そのミッションは本当に達成する必要があるか?の視点

じつはこのワーク。

中には「子どもを労働力として利用する」なんて、びっくりなミッションもあったりします。さてそんなときどうするか?

ミッションなのだから、達成のために動く。

それも一理あるでしょう。

でもそのミッションは本当に達成する必要があるのか?ミッションは達成する必要がない、だから他のミッション達成のために他の国(チーム)と協力しよう、という判断も出てくるかもしれません。

大切なのは、そのミッションの渦中にいる人は手段(HOW)で考えてしまいがちで、それがどういう意味を持つのか気が付きにくいということ。だから、なぜそれをやるのか?(WHY)、何をやるのか(WHAT)で考えていく必要があること という話が印象的でした。

あまり細かく書くとネタバレになるので、内容はこの辺で。

どのようにSDGsのビジョンを実現していけばよいのか?

このような2×15チームくらいの小さな世界でも、さまざまな価値観や違う目標を持つ国々があり、その中で私たちは、どのようにして、ビジョンを実現していけば良いのでしょう?

ファシリテーターの方の「『自分ごととしてとらえる』、さらに言うと『自分の利益のため』と言っても良いと思う」という言葉が印象的でした。自分の利益というと、他者を考えないような印象がありますが、「国のため」「会社のため」という視点ではなく、「自分のため」に動くすることで、SDGsのビジョンや本質的な意味が自分の生活に反映されてくる、ということかなと私は思いました。

その後、参加者の方々とダイアログ(対話)を通じて「持続可能な開発とは何か」を考えるきっかけになり、大変有意義な時間になりました。

余談ですが、子ども向けに「マイクラで考えるSDGs」みたいなイベントに連れて行こうか迷ってたのですが(結構料金が強気なので…💦でも、自分の学びのためにも行ってみようかなと思いました。