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レジリエンスって?予期しないことを受け止め、立ち直る力【工学系大学での面談】

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お仕事実績

昨日は学生面談。
学生さんが、自分の身に起きた不本意だった経験を話してくれて、でも一通り話し終えたところで「(その経験も)無駄ではなかったのかな」とご自身で気がついたことが何よりの救いになりました。

彼の話を伺いながら、ふと「レジリエンス」という言葉を思い出したので、まとめてみようと思います。

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レジリエンスとは?

レジリエンスとは「回復力」「復元力」または「弾力性」とも訳されるようですが、近年は“困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力”という意味で使われるケースが増えているそうです。

世界が直面する重大な問題について議論する会である、ダボス会議でテーマとして取り上げられていたり、欧米では、学歴やスキルよりもレジリエンスを重視して人材を採用するという企業もあるそうです。レジリエンスは心身ともに健康で、仕事で成果を出すために必要な力として注目されています。

失敗をしてしまったり、思いがけない不運や不幸が起きても、落ち込んだ気持ちから抜け出し、思考の癖を見直し、そこから目標に向かって前に進むことのできる力がレジリエンスであると言えそうです。

レジリエンスを引き出す4要素

ある状況下ですぐ心が折れてしまう人がいる一方、困難を乗り越える折れない心を持っている人もいるように、レジリエンスの強さには個人差があります。では、そのような力はどうやって身につけていけばよいのでしょうか?

レジリエンスに関する実験を行ったNHKの番組で以下のようにまとめられています。https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3486/1.html

けん玉を使って、初心者には困難な課題に挑戦させ、その課題にどう向き合うかを観察したところ、課題に対して黙々と挑戦し続ける人とすぐに諦めてしまう人がいました。さらに聞き取りをすると最初から無理と決めつけていたり、自分の力を過小評価する傾向があったのです。
レジリエンスには、状況に一喜一憂しない感情をコントロールする力や、自分の力を過小評価しない自尊感情が大きく関係する事が分かってきたのです。

一方、1時間以上にわたって挑戦を諦めなかった人たちからも、一定の傾向が明らかになりました。
課題の失敗を繰り返す中でも、少しずつ成長していると感じている人や、いつかできるだろうという気持ちを持つ人が多くいたのです。自分が成長前進していると感じる事ができる、自己効力感という要素。
そして失敗の中でもいつかできると考える楽観性も、レジリエンスには重要な要素である事が分かってきました。

※上記引用は内容が変わらない程度に、一部リライトしています

この結果から、レジリエンスの要素として以下4要素が大切ということがわかりました。

  • 感情のコントロール(一喜一憂しているとエネルギーを消耗してしまう)
  • 自尊感情
  • 自己効力感
  • 楽観性

もうひとつ大切な要素

しかし、これだけでは個々の持つ力だけで左右されてしまいます。もうひとつ大切な要素として

+人間関係

があるそうです。

同じくNHKの番組での精神科医の先生のコメントを拝見すると

私たちっていうのは1人で生きてる訳ではなくて、ほかの人と一緒に生きてますから、やはりそのほかの人と一緒に生きる力っていうのも同時に大事になってくると思います。
心が折れそうになると、自分の世界に閉じこもってしまい、そうすると周りからの支援が得られないので、ますます力が弱まってくるという悪循環。そうならないために、愚痴を言ったり困った事を話をしたり一緒に笑ったりっていうそういう関係があるっていうのは大事な事ですね。

※上記引用は内容が変わらない程度に、一部リライトしています

とのこと。
確かに、困ったときや悲しいとき、つらいときに話を聞いてもらって楽になって、一歩進む勇気が出た経験は誰しもがあると思います。私たちキャリアカウンセラーが受ける相談も、単なる就活や転職の相談だけでなく(むしろそれだけという方が少ない)、それらを考えるにあたり、家族関係や状況、価値観、物事の受け止め方、過去の出来事などなどの問題が複合して絡まっていることが多いです。

まとめ

人生自分の思い通りになることなんて少なくて、むしろ予期しないことを受け止めなければならないときの方がきっと多いと思います。

そんな当たり前なこと、学生さんにわざわざ言うつもりはないけれど、「それでも自分はできる。大丈夫」と思えるかどうか。心が折れることはたくさんあると思いますが、折れないことに注力するのではなく、折れても立ち直るしなやかさを持たせてあげたい。レジリエンスは特別な資質・能力ではなく、誰もが持っているもの。何があっても、自分で自分を信じられる学生・子どもたちが増えるといいな。

そんなことを思った面談でした。