少し余裕ができた6月。
教育ソリューションEXPOや法政大学のキャリアデザイン研究会の発表に参加してきました。
EXPOでは、2つ講演を聴講したので、以下備忘録です。
AI時代を生きる子どもたちのこれからの教育とは?
Google for Education マーケティング統括部長 スチュアートミラーさんの講演でした。
・子供たちが情報技術を高めるために必要な力ベスト3
アメリカ、カナダ、イギリスの教員のICT活用指導力の基準(ISTE)による、子供たちが情報技術を高めるために必要な力ベスト3は
1・主体的に学ぶ力
2・情報を活用する力
3・創造的なコミュニケーション能力
の力があると良い。
・今後子どもたちの教育に必要な環境は?
1・興味・関心(を深められること)
2・自由時間
3・情報アクセス
4・教師=メンター
→そのために必要な環境が整っているのがGoorle for Educationである(最終的には宣伝。笑)
Google for educationとは
→事例1 埼玉県
http://services.google.com/fh/files/misc/2019_machida_case_study.pdf
→事例2 町田市
http://services.google.com/fh/files/misc/2019_machida_case_study.pdf
個人的には、学校現場の情報アクセスの自由度にはかなり課題を感じます。
スピーカーの方が40年弱前、子どもの頃母国アメリカで受けたICT教育と、今の日本の現場は同じ(だったか、それより進んでないと言ってたか)という話に危機感しかない…💦
「EdTechが変える教育の未来 ~スタディ・ログの可能性~」
デジタルハリウッド大学大学院 教授 佐藤 昌宏さんの講演。
・今後、EdTechが進むとどうなるか?
(資料)
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/discussion/190311/190311discussion04.pdf
①学びの個別最適化(学習者の特性合わせて、学習履歴の可視化、など)
→DB(スタディログ)を使って学習者が学びをデザインする
②学習者中心の学び
・海外EdTechイノベーション
→経済的、環境的教育格差解消
→ビッグデータなど先端技術を活用した新しい教育 など
・スタディログを取ることは、オセロの角(外せないもの)になっていく
スタディログを進めるには?
インフラ化 デジタル化 ルール化が必要
なぜスタディログが必要か?
①リフレクションの獲得
②最適な学習環境の獲得
③教育・指導方法の改善
④環境を問われない教育の質の担保の可能性
→これらにより「定点観測から常時観測」が可能となり、定期テストや受験がなくなる??
→千代田区麹町中の事例(定期テスト廃止)
EdTechを活用した「新しい教育のカタチ」
(資料)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mirai_kyoshitsu/pdf/008_03_00.pdf
→通信制高校をEdTechでリニューアル
→今後はオンライン通信制学校と学校(リアルの場)のハイブリット型になっていく
のではないか?
→しかし、アクティブラーナーを育てるという観点では、小学生には発達段階が低い
ので難しい?
→小学校に通信制導入賛成・反対のアンケートで、賛成64%、反対36%
・教育は「対面コミュニケーション・場所・人」が最良の方法か?
デジタルテクノロジーはリアルの補完なのか?
→佐藤さんのご意見「デジタルもリアルも同等である」
ちょうど先日、文科省がビッグデータやICT技術を活用する計画を公表したようで、こちらも気になるところです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46527100V20C19A6MM0000/
学習の多様性が受け入れられることで救われる子(不登校、発達障害など)はいっぱいいるはず。一斉一律の授業から個別性に応じた学びが早く整備されるといいな。
デジタルはリアルを補うものではなく同等だとおっしゃっていたことが印象的でした。
そんなインプットをした翌日、法政大学のキャリアデザイン研究会の発表「キャリアコンサルティングの現状と課題」という、こちらもかなり興味深いテーマの研究会に参加してきました。
こちらはまた別ブログで書きたいと思います。
写真はEXPOのGoogleのブースでアンケートに答えたらガチャができるって言われ、答えてガチャしたけど、、、すぐ壊れちゃって残念💧(バッグハンガーです)